2026.03.21
サイトのデザインを「古い雰囲気」にするか「最新の読みやすさ」にするか、これはサイトのデザインを考える時に必ずぶつかる壁だ。
最新の機能美は一切のストレスを削ぎ落とし、計算された余白とタイポグラフィで情報を最短距離で届けてくれる。
実用的なメディアであれば、迷わずこちらを選択するのが正解だ。
だが、結局のところ私はページに「古い雰囲気」を選んだ。
効率を捨てた先にしか宿らないロマンが、そこには確かにあったからだ。
デジタルという繊細な世界に、あえてどこか心地よいザラつきを持ち込む。不便だけど愛おしい「手応え」をこの空間にも持たせたかった。
使い勝手を多少犠牲にしてでも、そこに居るという実感を優先させる贅沢。
情報のスピードに追い越されそうな現代において、あえて過去の不完全さを再現するのは、立ち止まって呼吸ができる場所を作ることに似ていると私は思う。
結局、デザインは「何を見せたいか」ではなく、読み手に「どう過ごしてほしいか」で選ぶべきなのだ。
息抜きとして、趣味として、このサイトを見てほしいからこそ、私はレトロに振り切った。
中途半端な妥協は個性を殺し、使い勝手も損なう最悪の結果を招く。
決める時は潔く、どちらかの「極」を目指すべきなのだ。